大腸内視鏡検査は一般では「大腸カメラ検査」と呼ばれます。
管状の小さなカメラを肛門から挿入し、腸の病変の有無など、内部の様子を直接確認していくという検査方法です。カメラの映像はモニターに映し出され、その場で状態を確認することができます。
大腸内視鏡検査は大腸がんの早期発見など、腸の疾患の治療に効果が高い検査として知られています。
食事の欧米化と関連性があるといわれる大腸がんは全国的にみても近年増加傾向にあり、死亡原因の順位でも男性3位、女性1位となっています。
大腸がんは約7割がポリープからできるとされ、特にポリープが1cmを超えるとがんになりやすいといわれています。逆にいえば、小さいポリープのうちに内視鏡手術などで切除してしまえば、大腸がんを防げる可能性が高くなります。
すでに大腸がんになってしまっていた場合も同様で、がんの早期発見・早期治療に結びつきます。思い切って一度検査をすれば、経過観察が必要な人を除き、次回の検査は約3年後でOKです。
大腸の内視鏡検査においては、男女問わず、「医師にお尻を見られるのが恥ずかしい」という声をよく聞きますが、検査する医師は腸の内部にしか目が行かないものです。
「そうはいっても抵抗がある……」という方は、「一時の恥」を我慢して、「一生の健康」をとることを意識してみましょう。